2010.8.05 uodate  連載記事
建築家 小野弘人氏へのインタビュー
 (2010/8/6小野氏事務所にて)
ヨコヲノ森――
この度は構造塾のレクチャーをお引き受けいただき、ありがとうございます。早速ですが、レクチャーではどのようなお話を聴かせて頂けるのですか?

小野――
今回は一本の映画を題材に建築の話をしたいと考えています。とりあげる映画はロベルト・ロッセリーニ監督作品“無防備都市(19 45、イタリア)“です。

この映画は、第2次世界大戦末期、ドイツ軍占領下のローマを舞台に、ロッセリーニ自身が体験した戦争と占領の“恐怖”という事実をフィル ムに映し出した作品です。
撮影は、1944年ドイツ軍からローマ解放の二ヵ月後に始まっています。大部分のシーン(ゲシュタポ本部の室内シーン以外)がロケーションで撮影されており、ドイツ軍がいなくなり廃墟となった建物が背景として映し出されているのも特徴のひとつです。


ヨコヲノ森――
小野さんからレクチャーにあたって何かご要望はありますか?

小野――
レクチャーを聴きに来てくださる方には、無防備都市を事前にみて来てほしいと思います。もちろん見ていなくても、退屈な話にはならない様に準備はしていくつもりですが、事前に見てもらった方が、より今回のレクチャーを楽しめると思います。
どこのレンタルビデオ店にも置いてあるでしょう。
ちなみに、1500 円程度でDVDも購入できると思います。






<終>



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